新しいメディアをトリガーに、“一歩踏み出したい人”の背中を押したい

ノーティスデザインカンパニー 代表取締役社長兼CEO | 鵜瀬竜児

新しい仕事への転身や趣味など、“一歩踏み出したい人”に送るインタビューメディア「K4」。行動を促進する新感覚の体験型メディアについて、発起人である鵜瀬竜児さんに誕生秘話を伺いました。

鵜瀬竜児

ノーティスデザインカンパニー 代表取締役社長兼CEO | 鵜瀬竜児

「心が躍る瞬間を、より多くの人へ。」をコンセプトに、2016年にノーティスの代表に就任。その後、映画館を経営する別会社の代表にも就任し、2019年までシネコン経営を経験。商業施設のプロモーションを手掛ける広告会社の役員も兼務している為、現在は3つの会社の組織運営を担いながら、自らも様々な企画のプロデュースやサービス開発を行っている。

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何気ない会話がきっかけで誕生した「K4」

現在、ノーティスデザインカンパニー(以下、ノーティス)を含む3つの会社の運営に携わっている鵜瀬竜児さん。湧き上がるアイデアをさまざまな形で実践する中、かねてから抱いていた「人」への興味は新しいインタビューメディア「K4」として具現化されます。

鵜瀬竜児さん(以下:鵜瀬さん)

僕と一緒にK4を立ち上げたメンバーに中田君という結構ガタイが良くて顔の濃い男がいるのですが、彼がある日いきなり「茶道始めたんですよ」と、その風貌からは予想だにしない趣味の話をするものだから、一瞬で興味を引かれました。始めることになったきっかけなどを聞きながら、「こういう刺激のある話を聞くのって楽しいよな」とつぶやいたら、「じゃ、そういう気になる人を取材してメディア作ったらいいじゃないですか」って言われたんですよ。「それやってみたい!」と思ったけど、メディアなんて売ったことはあっても作ったことはなかったから、すぐにいろいろな人にアドバイスいただいて、やっと公開することができました。

価値観に共感して行動に移す人が現れることがK4の目標

鵜瀬さんのK4における目標は、読んだ人の好奇心を刺激し、行動のきっかけになること。既存のWEB媒体とは異なった体験型メディアの確立を目指しています。

鵜瀬竜児さん(以下:鵜瀬さん)

副業が解禁されてきてユニークなダブルワークをしている人、都会から田舎に移って別の事業で道を切り開いた人、意外な趣味を持っている人…など、僕自身が刺激を受けるような人を取材し、発信することで何かしら行動に移す人が現れたら面白いなと。このメディアの第一の読者は自分なので、まず僕が刺激を受けてなにか始めたら、ある意味ゴールなんです(笑)。

取り入れて繋がる、体験型メディアとしてのビジョン

今後も関西にゆかりのある要注目な人物が登場するK4。鵜瀬さんの好奇心に響くエピソードを持った人々を紹介するべく、リサーチにも余念がありません。

鵜瀬竜児さん(以下:鵜瀬さん)

K4では、名の知れた方も、そうでない方も関係なく、どんどん紹介していきたいと思っているんです。ステイタスがある人の話はもちろん面白いんですけど、距離的に身近な人の副業や転身といった話はより現実味があるので。新しい一歩を踏み出したい人にとって実のあるメディアになれば嬉しいですね。

まだみなさんが知らない、驚きの経歴を持った人をどんどん紹介したいですね」と鵜瀬さん

誕生したばかりのK4ですが、鵜瀬さんが思い描く、この先のビジョンとは?

鵜瀬竜児さん(以下:鵜瀬さん)

インプットして終わりではなく、コミュニケーションが取れたらいいなと。一歩踏み出した人のその時の気持ちとか、みなさんもっと知りたいと思うので、読者と登場者を何かしらの形で繋いでみたいですね。それが無理なら登場者同士でネットワーク作れたら。その人の価値観をいいよねと思ったら、もっと身近になれるような、今、世の中にない仕組みを作りたいと思っているんです。

「人が好き」から広がる仕事の多様性

意外な趣味やキャリアチェンジなどを紹介するK4ですが、鵜瀬さん自身もまた、個性的な経歴の持ち主です。

鵜瀬竜児さん(以下:鵜瀬さん)

僕、デザイン会社を経営しているのに若い頃から文系のカルチャーを通ってなかったんです。それなのに以前はグループ会社の仕事で映画館の経営に携わっていたこともありまして。なにせ映画をまともに見たことがなかったから、これはいけない!と思い、2〜3週間に1本観るようになり、やがて自分で映画祭を運営するまでになりました。僕自身、自分の人生の中で映画を観るという行動を起こせたのは大きな変化でしたね。今は半年に1本ぐらいしか観てませんが(笑)。ただ、この時期に知り合った映画監督や知り合いからは今も誕生日にお祝いメッセージをいただいたりしています。

「ボクシングジムで知り合った仲間は仕事では一切関係ないもの同士なので、とても新鮮な感覚です」(鵜瀬さん)

さまざまなキャリアを持つ鵜瀬さんですが、ご本人の口からは「僕、無趣味なんです」と意外な言葉が。では、幅広い活動を支えてきた原動力はいったい何なのでしょうか。

鵜瀬竜児さん(以下:鵜瀬さん)

もともと体育会系なので、スポーツはいろいろやっているんですけど、「ボクシングクラブ梅田」に通っているのは趣味というよりトレーニングのような感覚だし、フットサルも、みんなで集まるのが楽しいからやっています。結局は、面白そうな人を見ると興味が湧いていろいろ知りたくなり、それが自分を突き動かしているんだと思います。仕事についても、あまり多方面に付き合いを広げるよりも「この人と仕事がしたい!」という気持ち、そして仲間が繋いでくれたご縁を何よりも大切にしています。

枠にとらわれない、オリジナルなコンテンツ発信を

鵜瀬さん率いるノーティスは2021年で設立から5年目。自由な発想で仕事を切り開く姿勢、そして何よりも人を大事にするという信条はスタッフのモチベーション維持にも大いに繋がっています。

鵜瀬竜児さん(以下:鵜瀬さん)

スタッフと一緒にノーティスビル屋上にて

今、スタッフ全員で13人いるんですけど、設立から今日まで1人も辞めていないのは、僕にとっての自慢です。会社が社員にとって働きやすい場であるようにはどうするべきかと、もう1人の取締役と常に考えているのですが、その甲斐もあってか、みんな仕事を自分ごととして捉え、やらされている感が一切ないのは本当に嬉しいですね。僕は、もう1社、デザイン会社を経営しているのですが、今後はそれぞれの会社が作用しあって組織づくりを強化できればと思っています。

WEBデザインをメインとしているノーティスですが、今後は、別事業や自主的なサービス提供などを発信し、会社の魅力をさらに拡大させたいとのこと。

鵜瀬竜児さん(以下:鵜瀬さん)

イベント制作や商業施設に来るお客様とコミュニケーションを取るためのシステム開発など、実は設立の翌年ぐらいから自社発信の仕事も開拓しています。やりたい企画はめちゃくちゃたくさんあります。僕は技術的なことができないから、こうじゃないとダメ!というこだわりがないんです。その分、スタッフに苦労させているかも(笑)。今後もみんながやりがいを持って臨める仕事を引っ張っていきたいのと、僕自身も常に仕事を通して刺激を受け続けていたいと思っています。

湧き上がるアイデアを形にするべく奮闘中。「常に新しいことを求めています(笑)」

鵜瀬竜児さん(以下:鵜瀬さん)

『K4』は、ただ伝えるだけのメディアではなく、情報を得た人が行動してくれることが一番の成果。共感できる情報は一握りかも知れないけど、『この人の働き方いいな』『この人の趣味楽しそうやな』『この人の考え方いいね』のように、『自分もやってみよう!』と思える情報に出会うことができたら、ぜひ行動のきっかけとして取り入れてもらいたいです。『K4』を通じて、その人の未来が少しでも良い方向に向かえば嬉しいですね。

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