TOPの腕時計 『ブライトリングが考える、時計のSDGs』

TOPと称される人物がどんな時計を使っているのか。それは、多くの人にとっての興味の対象だ。どこのウオッチメーカーの、どんなモデルを選んでいるのか――。その選択からTOPとしての意思や思考が見えてくるからだ。逆にTOPとして、会社としての立場を明確にできるアイテムともいえる。“TOPを語る”時計を紹介したい。

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破棄された漁網が原料のストラップ

時計業界ではSDGsへの取り組みに積極的に取り組んでいるが、ブライトリングも2018年から環境保護団体や慈善団体とのパートナーシップにより、海洋保全と人道支援に力を入れている。同社の取り組みが“目に見えるかたち”でエンドユーザーに提示されており、そのひとつが再生ナイロン「エコニール®」を採用した『アウターノウン エコニール®ヤーン シングルピース ストラップ』である。

エコニール®を採用した『アウターノウン エコニール®ヤーン シングルピース ナイロンストラップ』。エコニール®製のストラップは時計ブランドのなかでもブライトリングだけのオリジナルだ。全6色、ラグ幅24mm、22mm、20mm、18mmの4タイプが揃う(※サイズにより、取り扱いのない色があります)。時計は『スーパーオーシャン オートマチック44 アウターノウン』。自動巻き。SSケース、直径44mm、1000m防水。税込価格49万5000円

エコニール®とはイタリアのアクアフィル社が開発した再生ナイロンのこと。海洋投棄された漁網が原料ながら、同社開発の独自製法によりバージンナイロンと変わらない高い品質を持つ。肌触りの良さや高い堅牢さはもちろんのこと、発色の美しさが際立つ。しかも何度でも再生が可能という特徴もある。

 

加えて製造においても石油原料のナイロンより、環境保全に優れる。たとえば1万トン分のエコニール®を製造する際、石油を原料としてつくられるバージンナイロンと比べ、石油7万バレルを節約。二酸化炭素排出量を5万7100トン抑えられ、地球温暖化への影響も非常に少ない。現在、この素材は誰もが知るトップブランドで採用されており、ここからも品質の確かさがわかる。

 

そしてアウターノウンとはサーフィン界のレジェンド、ケリー・スレーターが共同創立者として名前を連ねるアパレルブランド。2018年からブライトリングとパートナーシップを結び、ともに海洋保全活動を行っている。ケリー・スレーターはアパレルでエコニール®を初めて使用しており、その可能性を世界に知らしめた人物である。ブライトリングのこのストラップにアウターノウンのロゴが入っているのは、海洋保全への姿勢が込められているからだ。

2013年より世界の海で放棄・破棄された漁網の清掃に取り組んでいるHealthy Seasのダイバーたち。漁網を手作業で切り、引きはがしながら引き上げていく。漁網は海洋ゴミの約10%を占め、海の生き物にダメージを与えるほか、海で働く人にとっても危険をもたらす

徹底的に見直しを図ったウオッチボックス

そしてもうひとつがウオッチボックスである。

 

ラグジュアリーブランドで時計を購入した場合、豪奢なボックスが用意されているのが一般的だ。こうした“付属品”の素晴らしさは、ユーザーの気分を高揚させ、ブランドの価値を高めていたことは確かだ。しかしブライトリングではボックスの見直しも実施。布地からスナップボタンにいたるすべてで「rPET(ペットボトルが原料の再生プラスチック)」を使用した。

 

これにより材料が一元化でき、調達工程が簡便になると同時に、使い切ることが可能に。ゴミを軽減し、リサイクルも容易になった。サイズも従来の半分にし、材料の節約につなげている。特筆すべきが、スナップボタンを外すと板状になること。これによりスペース効率が向上し、一度に運べる数が増え、輸送コストと輸送に伴う排ガスの軽減を実現している。使用説明書にも環境配慮型の紙を採用し、これまでにない環境配慮型のウオッチボックスとなっている。

『スーパーオーシャンヘリテージ クロノグラフ44 アウターノウン』
アウターノウンとのパートナーシップを記念してデザインされたモデル。エコニール®を使ったストラップを備えたブライトリングのSDGsが体感できるモデルだ。1957年に登場した初代スーパーオーシャンにインスパイアされ、クラシックなダイバーズウォッチとの最新のテクノロジーを融合。搭載されたセラミック製のベゼルとブラックに輝くDLCコーティングステンレススチールケースが特徴。自動巻き、パワーリザーブ約48時間、2万8800振動/時。COSC認定クロノメーター。SSケース、直径44mm、200m防水。税込価格84万7000円

ヴィーガンレザーをはじめとするエシカル素材を使ったウエアやアイテムを選択することが当たり前になったいま、TOPが選ぶべきは“ブランド”ではなく、“素性のいい素材”を使ったブランドだ。そして新型コロナウイルスの世界的流行により、ESG基準も変化しつつある。これまで以上に気候変動や社会問題を考慮した投資が求められるなか、SDGsという視点で時計を選んでみてはいかがだろう。

問い合わせ先/ブライトリング・ジャパン

電話/0120-105-707

https://www.breitling.com/jp-ja

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